アルミニウム
原子番号13,元素番号Al,原子量29.68,密度2.7g/cm^3
アルミニウム合金
合金によって番号が振られている.
JIS H 4000
1000番台
純アルミ,柔らかい.
2000番台
銅を添加した合金.2017はジュラルミン,2024は超ジュラルミンと呼ばれる.
CB156
UACJが製造する鉛フリー快削アルミ合金。鉛入りA2011の大体として使用される。
A2011と同等の強度、切削性を有する。
廣杉のアルミスペーサにはCB156を使用している製品がある。
CB156
5000番台
マグネシウムを添加した合金.値段的にも定番のアルミ合金(らしい)
6000番台
A6063が押出材としては代表的。
マグネシウム、シリコンを添加した合金
A6063の押出材について解りやすく紹介します
7000番台
亜鉛,マグネシウムを添加した合金.7075は超々ジュラルミンと呼ばれる.
陽極酸化皮膜(アルマイト)
JIS H 8603
アルマイトはメッキ処理とは異なり、母材側にも被膜が成長していく。
母材から上に成長する成長被膜、母材内部に成長していく浸透被膜に分類される。この二つの被膜は一律に成長していくため厚みは約1:1となる。
アルマイトを下だけでは皮膜に微細孔が存在するため,汚染や腐食が生じやすい.この孔を塞ぐのが封孔処理.
アルマイトにも種類があり,硬質アルマイトというのもがある.
硬質アルマイトは一般的なアルマイトよりも高硬度(HV450ー500)および耐摩耗性に優れた被膜.被膜厚さは50umほど(一般的なアルマイトは10umほど)
アルマイト処理を有する加工
アルマイト処理によって、厚みが変化するためアルマイト処理を行う場合は被膜の厚み増加を考慮し、アルマイト後に交差内に収まるように母材を用意する必要がある。
特に、軸や穴に関しては厚みの変化が2倍になって効いてくるため注意が必要
- 穴→アルマイト処理によって径が小さくなる
- 軸→アルマイト処理によって径が大きくなる
染色
微細孔に染料を定着させ,封孔処理をおこなうことで着色することが可能となる.