材料
主には金属材料とか
ステンレスねじの鋼種は、SUS304やSUSXM7が一般的
鋼材
SUJ2
JIS G 4805 高炭素クロム軸受鋼鋼材に規定されている軸受鋼材.炭素(C)約1%, クロム(Cr)約1.5%を含有している.
耐摩耗性が高いことから,軸受などの転動体に用いられるこが多い.
球状化焼きなまし状態でHBW201以下と規定される.
この時の切削性はS45Cと同等.切削後に調質してHBW620~710(HRC58~63)程度まで硬度を上げる.
SUJ2
ステンレス
鉄に12%以上のクロムとニッケル、モリブデン、チタンなどを添加し、耐食、耐熱性を向上させた合金鋼
大気中で自己不動被膜を形成し、大気中の酸素と結びつきを抑えている。
200,300,400番台で大別されている。
- 200番 オーステナイト系 クロム、ニッケル、マンガン含有
- 300番 オーステナイト系 クロム、ニッケル含有
- 400番 フェライト系、マルテンサイト系 クロム含有
オーステナイト系ステンレス
透磁率低め(磁石にひっつきにくい)
SUS304
最もよく使われるステンレス鋼.鉄に比べ錆や腐食に強い.磁石にはひっつかない(非磁性),つまり透磁率が低いが,冷間加工や溶接によって磁性を帯びる(透磁率が上昇する)→ 磁化することあり
Cr 18%, Ni 8%
SUS304とはステンレス鋼SUS304の成分、用途、規格、強度、板厚、硬度の一覧
SUSXM7
SUS304よりも加工性が高い.銅を添加することで加工硬化を抑え,冷間加工性を高めた.耐食性,強度はSUS304と同等.
Cr 18%, Ni 9%, Cu 3%
SUSXM7とはどんなステンレス鋼でしょうか?
SUS310S
SUS304に比べて,クロム、ニッケルの含有量が多い.耐熱材料として用いられる.ステンレスの中では高級な部類になる.
SUS310S(ステンレス鋼材)の成分、元素組成、耐力、引張強さ、伸び、硬度の一覧
SUS316
クロム,ニッケルに加えモリブデンを添加したステンレス鋼.ニッケルの含有量を増やしたため,SUS304よりも耐食性に優れる.
Cr 18%, Ni 12%, Mo 2%, C(0.08%以下)
SUS316とはどんなステンレス鋼でしょうか?
SUS316L
SUS316よりも加工性が高い.炭素含有量を減らすことで柔らかくしている.末尾のLは「Low Carbon」を表す.
Cr 18&, Ni 12%, Mo 2%, C(0.03%以下)
SUS316とSUS316Lはどう違うのでしょうか?
SUS316L HiMo
鉄鋼ねじと同等の強度区分(10.9)をもつオーステナイト系ステンレス。SU316Lよりも耐蝕性、耐熱性が高い、値段も高い。
マルテンサイト系ステンレス
SUS410
耐蝕性に劣るが、熱処理により硬化が出やすい。
SUS430
SUS340よりも安い。磁性あり
ニッケルを含んでいないためステンレス鋼材の中では耐食性が劣る。加工性が良い。使用環境がシビアでなければSUS304よりもSUS430の方がコスト抑えられる。
熱膨張性が低いため熱ひずみが小さい。応力腐食割れが発生しにくい。
ステンレスの中では切削性が良い、オーステナイト系のように加工変位が起きない。
クロム18%含有
SUS430とは?メリットやデメリット、類似素材との違いを解説
フェライト系ステンレス
耐蝕性,強度においてオーステナイト,マルテンサイト系の中間の位置づけ.マルテンサイト系と同様に磁性がある(透磁率高い).マルテンサイト系よりも耐蝕性が高ため,食品機械に有効.ねじや刃物、工具にも使用される。
二相ステンレス
オーステナイト相、フェライト相の2つの組織が混在。