コミックマーケット91に参加します.
はじめに
タイトルどおり,コミックマーケット91に参加します.
コミックマーケット89以来の1年ぶり2回目の参加です.
何を出すの?
JetsonTK1というnVidiaの組み込みスーパコンピュータのコネクタに接続することでGPIO周りを扱いやすくする基板を頒布する予定です.Elecrowの発注が前日までに届くことを祈るばかりです.
こんな感じです.写真は部品がのっていますが,頒布は基板のみです↓
機能は?
ロボットを動かしたい皆さんは,処理結果をもとに実際にものを動かしたいと思いませんか?
JetsonTK1のGPIOコネクタJ3A1,J3A2からは以下のようなピンが引き出されています.
- GPIO
- I2C
- SPI
これだけ通信のピンが出ていれば,センサをつなげていろんなデータを引っ張ってきたり,データを送って見たいと思いませんか?
ですがちょっと待って下さい.データシートをみてもらうとわかりますが,ほとんどのGPIOのロジックレベルが1.8Vです.
確かにIntelのEdisonとかも1.8Vですが,やはり最近のマイコンやセンサはまだ,3.3Vや5Vが主流かと思います.
しかもGPIOのピンソケットは2.0mmピッチなのでジャンプワイヤなども少し挿しにくいです.
これではせっかくJetsonを使ってセンサのプロトタイピングをしようにもいろいろ面倒くさいかと.
そんな悩みを解決するために,良さげな拡張基板を作ろうと思いました.
今回のJetsonTK1拡張コネクタのコンセプトを以下に示します.
- ある小さい回路ならJetsonの電源から供給できるように線を引き出す.
- GPIOが1.8Vなのでマイコンやセンサで扱いやすい電圧にする
- 電圧を3.3V,5Vを切り替えられるようにする.
- CAN通信も使いたい
- i2cがたくさんあるのでi2cの特徴を活かしていろいろ載せてみる.
- ジャンプワイヤー,コネクタが挿しやすいように2.54mmピッチに広げる
どんな部品がのってるの?
実際に載せるICを紹介します.
MCP25625
SPI-CAN通信の変換を行います.CAN通信「Control Area Network」差動信号を用いた通信規格です.
CAN通信は差動信号バスであるため,一般的にマイコンからの信号は直接CAN通信のバスに接続することはできません.このため,CAN通信の機能を搭載したマイコンでも,CANトランシーバを介してCAN通信のバスに接続する必要があります.
しかしCAN通信は比較的上位機種のマイコンにしか搭載されていません,この場合,CAN通信の機能が搭載されていないマイコンは他の通信を介して接続する必要があります.そのICとして代表的なのがMicrochipのCANコントローラ「MCP2515」です.SPI通信をCAN通信の為の信号に変換してくれます.ですので,CAN通信を搭載していないマイコンでもSPI通信を行うことが可能であれば,CAN通信を行えます.
ですが,今回取り上げた「MCP25625」はCANトランシーバの機能も含まれており,いわば「MCP2515」とCANトランシーバ「MCP2551」が1つに統合されたような製品です.つまり,これまではMCP2515+CANトランシーバという構成が,MCP256251つでCAN通信が行えるという素晴らしい製品です.今回はこれを使用します.
TXB108
JetsonTK1はGPIOピンが8つあります.これらを引き出しつつ,マイコンやセンサと通信しやすいように,電圧レベル変換をするためのICです.
PCA9306
JetsonTK1は合計で6つものi2cポートを備えています.2つはすぐに使えるようになっていますが,カメラなどのポートまで含めると計6つとかなり存在します,このGPIOも基本的にGPIOは1.8Vです(1つ3.3Vのポートがあります)それらを3.3Vや5Vに電圧レベルを変換してくれます.
何日目?場所は?
3日目 東 Q-32a
まとめ
気づいたら2016年も終わり,成長できた…のか?
みなさんおまちしてます!
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